クリーニングの仕上げ

染み抜きクリーニング

汚れがすっきり落ちることを期待してクリーニング店にお願いしたのに、「これ以上やると生地を痛めてしまいます・・・」と、シミが残ったまま衣類を返されてしまったことはありませんか?確かに、普通のクリーニング店では落ちないシミはあります。でも、本当に落ちないシミは極わずかなのです。「クリーニングはどこも同じ」と諦めないでくださいね。シミ抜きを専門に扱っているクリーニング店がありますよ。シミは一見しただけでは、何が原因でできたシミなのか、分かりませんね。シミには色々な種類があります。しょうゆ、ソース、ケチャップ、ジュース、油、口紅、インク、汗、カビなど、水溶性のものから油溶性、またはそれ以外の不溶性のものなど、様々です。また、シミは一つの性質だけでなく、いろんな性質が混ざり合っていることが多いです。一言にシミといっても、その要因はとても複雑なのですね。シミ抜き専門のクリーニング店では、まずそのシミが何なのか、シミの種類とその状態、また衣類の素材の特性など、いろいろな角度から分析して衣類を傷めることなく、シミを綺麗に落としてくれます。近くにそんなお店はないから・・・という方も多いですよね。宅配サービスをしている染み抜きクリーニング店もありますよ。宅急便などで品物を送ると、染み抜きしてくれた後に送り返してくれます。せっかくお気に入りだったのに・・・と諦めていた衣類のシミ、きっと綺麗にとってくれますよ!

 

クリーニングの仕上げ

クリーニング店はどこも同じ・・・と思っている人は多いと思いますが、お店によって、その特徴は様々です。クリーニングの基本である「洗い」もそれぞれ違いがありますが、「仕上げ」もまた、大きく違いがあることをご存知ですか?クリーニング店の仕上げ方には、大きく分けて2種類あって、機械仕上げと職人さんによる手仕上げとあります。現在では、機械仕上げの後に手仕上げをしているお店が多いようです。クリーニング店の基本であるYシャツの仕上げを例にとってみましょう。機械仕上げの場合、洗い終わって濡れた状態のYシャツを機械にかけると、1枚につき約1分で仕上がるそうです。しかし、どうしても細かい部分がシワになってしまうため、アイロンでの手直しが必要になります。手仕上げのみの場合、職人さんが電器アイロンで時間をかけて仕上げます。電器アイロンを200℃程にして、高温で一気に乾かして仕上げます。専用の仕上げ台を使いますが、この仕上げ台には、バキュームという熱を吸い取る機能がついています。アイロンの熱でシワを伸ばした後、バキュームですばやく冷やすことによって、衣類にシワが戻ってしまうのを防ぎます。この手仕上げでは、Yシャツ1枚につき5分〜10分程度かかります。また、電器アイロンは重さが5キロ程度もあるので、使いこなすにはそれなりの時間と経験が必要です。安さと速さに重点をおいたお店であれば、機械仕上げを中心に行っていますし、仕上がりに重点をおいたお店であれば、手仕上げにこだわりを持って行っています。やはり、仕上がりの綺麗さを考えると、手間と時間がかかる分、電器アイロンによる手仕上げが一番なのです。大切なお気に入りの衣類は手仕上げのお店に頼んだり、速くクリーニングを済ませたい時は機械仕上げのお店に頼んだり、自分がその時クリーニング店に一番求めているものは何かを考えて、また衣類の種類によって、クリーニング店を使い分けても良いですね。