テクニカル分析 ダウ理論(1)

テクニカル分析 ダウ理論(2)

 引き続きダウ理論の成功法則について、もう少し学んでみましょう。?トレンドについての理論ですが、相場には三つの波動(トレンド)があることをFX初心者は憶えておいて欲しいと思います。長期トレンド(Major or primary trend.主要波動)、訂正トレンド(Secondary trend.ニ次波動)、短期トレンド(Minor trend)です。また、短期トレンドより小さい動きとして、日々の変動(Daily fluctuation)があります。

 長期トレンドは一年以上数年にわたります。最も重要で予測困難なトレンドである、訂正トレンドは三週間から数ヶ月続きます。一般には、価格にして長期トレンドのほぼ三分の一から三分の二の反動となり、通常は、二分の一の訂正に終わるとします。短期トレンドや日々の変動での予測は間違いが生じやすく、特に長期投資家にとっては意味が薄いですが、デイトレを中心に活動を行っているFX初心者には重要な意味を持ちます。

 FXの対象である外国為替相場の成功法則のひとつに、どんなに下落した後でも実需の売りはあり、どんなに上昇した後でも実需の買いは残るということがあります。従って、たとえ株式相場では底練りと見られるようなパターンであっても外国為替相場では元のトレンドに戻ることもあり、注意が必要です。

 FX初心者への成功法則「相場には3つのトレンドがあり、資産保全の意味では長期トレンドを意識していればよく、難しいのは訂正トレンドの予測を的確にして、確実に儲けること。」

 以上、ダウ理論について、少し踏み込んだ説明をしてみました。次項では、ダウ理論の成功法則について、整理してみます。

 

テクニカル分析 ダウ理論(1)

 ここから先は、FX初心者の方がヴァーチャルFXなどで練習をした後にお読みくださることをオススメします。株や先物そしてFXも同じですが、確実に儲けて損を出さないためには、成功法則として相場の予測理論を学ぶことが必要となります。理論である以上、高度な知識を要求されますが、ここではいくつかある理論=テクニカル分析の概要について、FX初心者にもわかるように平易に解説していこうと思います。?最初に「ダウ理論」というものをご紹介します。ダウ理論とは、19世紀の経済学者チャールズ・H・ダウの没後、彼が『ウォール・ストリート・ジャーナル』紙に書いた論説が基になっており、株や先物、為替の成功法則として広く知られているものです。ダウは平均株価の概念を導入した最初の人ですが、ダウ理論で用いるのは、二つの平均株価(工業株平均・運輸株平均)の終値べースです。ダウ理論の考え方で、平均株価の概念とともに重要なことは、いったん始まったトレンド(動向)は反転が証明されるまで継続するということです。

 基本的に株式相場の理論ですが、FXにおいても同じです。FX初心者のためにもう少し分かりやすく説明すると、「為替相場にはあらゆる事象が関与していますが、一度「上昇」というトレンドが始まったら、それを反転させる事象が置きないかぎり、上昇を続ける」ということです。

 FX初心者のための成功法則のまとめ。「相場にはトレンドというものが存在し、何かの出来事が起きない限り、継続する」と憶えていただければよいかと思います。

 以上、ダウ理論の大本の概念について説明してみました。次項では、もうすこしダウ理論の基礎を学んでみましょう。