クリーニングトラブルが起こったら?

クリーニングのトラブル防止

 クリーニングに出した洋服が縮んでしまった、シミができていた、クリーニングされた洋服を着ていたらやけどになってしまった・・・など、クリーニングに関するトラブルは様々です。クリーニングは、いつも気持ちの良いものでありたいですよね。クリーニング店に衣類を出す前に、トラブルが起こらないよう、自分でチェックしておくべきことがいくつかあります。まず、衣料品を買うところから、クリーニングトラブル防止対策は、始まっているのです。ファッション性だけを重視したいところですが、表示を見て、素材の繊維や取扱い方を確認して買いましょう。クリーニングに出す時は、衣類のポケットの中は空にし、特殊なボタンや装飾品は取りはずしておきます。ベルトやフードなど、付属品がある場合はお店の人に伝えてください。衣類の穴あきや、ホツレは、できるだけ直してから出してください。気付かずにそのままクリーニングしてしまうと拡大する恐れがあります。できるだけ、お店の人と一緒に衣類の状態をチェックするようにしましょう。この時、シミや汚れの位置、シミの原因、いつごろにできたものか、など分かる範囲でこちらから伝えておくと良いですね。スーツなど、上下で着用の衣類は一緒に出します。預かり所は、必ず受け取り、大切に保管しましょう。クリーニング完了後に衣類を受け取る時にもまた、注意が必要です。難しいかと思いますが、できれば受け取ったその場でビニール袋から取り出し、仕上がり具合をお店の人と確認してください。異臭がしたり、なにか不具合があれば、すぐにその場で申し出ることができます。お家に帰ったら、陰干しをして、衣類に風を通すようにします。クリーニングの溶剤が残っていた場合、化学やけどの原因になってしまいます。お気に入りの衣類をトラブルから守るため、自分でできる防止策はとっておきましょう。

 

クリーニングトラブルが起こったら?

最近の衣料は、おしゃれで個性的なデザインが多く、特殊な素材や加工を施したデリケートな衣類もまた、多くなっています。このような衣料は、通常の使用や取り扱いが難しく、クリーニングにおけるトラブルの数も増えています。衣類にシミが付いていた、縮んでしまった、などのトラブルの他に、クリーニング後の衣類を着ていたら化学やけどなどの皮膚障害が発生した、というものまで、様々なトラブルがあります。このようなトラブルが起きてしまったら、どのような対応をすれば良いのでしょう。クリーニングトラブルの解決に役に立つものに「クリーニング事故賠償基準」というものがあります。これは、全国クリーニング生活衛生同業組合連合会によって定められたもので、これに沿って、消費者はクリーニング店に賠償を求めることができます。クリーニング店が事前に取り扱い表示の確認をしなかったり、消費者に必要な聞き取りを怠っていた場合など、クリーニング店側に原因があると判断される場合は、クリーニング店は消費者に賠償しなければなりません。消費者が品物を受け取ってから半年、またはクリーニング店が品物を預かってから1年を過ぎると、クリーニング店は賠償の支払いをしなくてもよいことになっていますので、気をつけてくださいね。クリーニング店ではなく、衣料の製造者側に落ち度がある場合もあります。衣料の取扱表示が不適切だった時、表示通りにクリーニングしてもトラブルが起こってしまう場合があるからです。このような時は、製造者に問合せ、交渉をすることになります。中には事故原因について調べるために、テスト機関での結果によらないと判断できない場合があります。その場合、解決までに時間がかかるだけでなく、費用負担が生じてしまうこともあります。自主交渉で解決できない場合には、消費生活相談室に相談してみてください。