オフィス家具の配置方法

オフィス家具と役員室

 役員室のオフィス家具と聞かされて、まず頭に思い浮かぶのは革張りのゆったりしたチェアーと、ソファーといったところでしょうか。

 役員室はその会社の役員が日常の業務を行うだけでなく、時として外部の取引先や関連会社の大切なお客様を招き入れる場でもあります。そのような場所であることを考えると、グレードの高いオフィス家具を設置し、観葉植物や絵画など配置して、相手に対して好印象を与える工夫が必要であると思います。また、役員室がプレゼンテーションや会議をおこなう場所も兼ねているような場合には、役員室全体の雰囲気や色調を損なわないようにデスクやチェアー、会議用テーブルなどの家具を選定したり、AV機器を配置したりする必要があると思います。

 役員室のオフィス家具は、いったいどれくらいの値段がするものなのでしょうか?各メーカーからさまざまな種類や価格のものが販売されていますが、両袖デスク、書棚、ワードロープ、クレテンザがセットになって高いものでは400万円以上するようです。

 また、役員室に置く応接セットの値段はいくらぐらいでしょうか?安楽イス、長イス、センターテーブル、コーナーテーブル、サイドテーブルがセットになったものでは200万円以上するのもあるようです。

 いくら役員室が、その会社のトップが執務する場所であるとか、大切なお客様を招き入れる場所であるからといっても、役員室のオフィス家具の値段は、平社員の年収以上かよっ、という声が聞こえてきそうです。

 

オフィス家具の配置方法

 オフィス家具をどのように配置したらよいのか?

 最もオーソドックスで一般的なのが、デスクを対向させて縦列に配置して島を形成する配置方法ではないでしょうか。島の隅には、その島のリーダーのデスクが他のデスクと90度になるように、いわゆるお誕生日席に配置されているタイプです。このタイプでは、デスクが一箇所にまとまっているので、島ごとに一体感を持って仕事に取り組むことができるようです。通路のスペースとチェアーのスペースが共有となっていることから、スペースを効率よく利用した、バランスの良いオフィス家具のレイアウトと言えるのではないでしょうか。

 また、デスクが対向していることから、デスクとデスクの間にパソコンのLANケーブルや、プリンターケーブル、電話線などの配線を通せるので、配線処理がしやすいことがメリットとして挙げられます。

 そして、左右と前の人との距離が近いことから、コミュニケーションが取りやすいレイアウトであることも確かでしょう。チームで、つまり島ごとに仕事を進めているような部署では有効なレイアウトであると思います。

 このレイアウトは、日本人特有のものであるとどこかで聞いたことがあります。そういえば外国映画などに出てくるオフィスやテレビドラマなどに出てくる外資系企業っぽいオフィスは一人ひとりのスペースがローパーティションやパネルなどで囲われたものが多いような気がします。外国のオフィスでは、そこまでやらないと作業に集中できないのでしょうか。