ペットの椎間板ヘルニア

ペットの椎間板ヘルニア体験談

 ペットが椎間板ヘルニアになった時の体験談です。

 私の家には2匹のダックスがいます。ある日突然、7歳のダックス(アトム)が歩けなくなってしまいました。散歩に行こうとしても喜ばず、動かない。初めは元気がないだけなのかと思いましたが、完全に後ろ足が麻痺していました

 あせってもどうすることも出来ず、飼い主の私が泣いていました。アトムのダックスは声に出して痛いとも言えず、辛いのは私じゃなくアトムの方だと、強い気持ちを持って治るまで一緒に頑張ることを決意しました。

 病院での検査の結果は、重度の椎間板ヘルニアでした。薬をもらいましたが、一向によくならず、手術をしても50パーセントの確立でしかないと告げられ、私とアトムのリハビリ生活が始まりました。

 初めは尻尾も動かず、座ると後ろ足が折れている状況でした。トイレも痛いのか、力むことも出来ず、辛そうでした。気晴らしに外で1時間以上、足を持ち上げたり、外で今までのように遊ばせ、トイレがしたくなったら、私が支えてあげるようにしていました。

 なるべく家では体を温め、コルセットのような物を巻きました。夜は一緒にお風呂にはいり、足のマッサージもしました。食事も自分でアトムの為に作るようにしました。

 少しだけ、足が動くようになったのは2週間が経過してからでした。尻尾もかすかに動きました。しかし歩くことはまだできません。そこで私はネットであらゆるペットの椎間板ヘルニアにいい物を探しました。わらにすがる思いでした。

 本で、犬用のグルコサミンサプリメントを見つけ、だめもとでもいいと購入しました。飲ませる量をしっかりと聞き、毎日食事に混ぜて与えました。

 すると少しずつ、神経の麻痺がよくなり、1ヶ月で歩けるようになりました。手術でも難しいと言われていた症状がよくなったのです。あれから5年、老犬になってしまったけど、今もアトムは元気です。

 ヘルニアになる前、思い返すとアトムは階段をいやがることがありました。その時に気が付いてあげれば、痛い思いをさせずにすんだと思います。飼い主の責任だと自分を責めました。ヘルニアになりやすいペットは、高い段差の上り下りと、肥満には気をつけてください。

 ペットは痛くても話すことができません。犬も痛いときは涙を流します。飼い主がペットを守ってあげなきゃいけないと強く心に思いました。

 同じ悩みで苦しんでいる方もいると思います。私の体験談がみなさんの力になれればと思います。

 

ペットの椎間板ヘルニア

 ペットの椎間板ヘルニアについてお話したいと思います。

 椎間板ヘルニアは、骨や関節にかかわる病気で、ビーグル、シーズー、ダックスなどの犬種に多いとされています。この病気は背骨(脊椎)を形成する椎骨をつなぐ椎間板が老化して固くなる病気です。外に突き出たり、椎間板内の髄核が外に噴出したりします。

 ペットが椎間板ヘルニアになると、歩行が難しくなります。背骨の上を走る神経細胞(脊髄)を圧迫して神経がマヒします。前足や後ろ足がマヒし、歩くのをいやがります。神経マヒを早く発見して治療すれば治ることが多いのですが、手遅れになると神経細胞が壊死してしまい、生涯歩けなくなることもあります。

 椎間板ヘルニアの治療方法は病状によって異なります症状が軽い場合は、内科的治療で副腎皮質ホルモンなどの治療をおこないます。重い症状の場合は外科的手術になります。骨の一部を除去する方法ですが、必ずしも歩けるようになるとは言えません。

 ペットの椎間板ヘルニア、リハビリ方法は、マッサージ(四肢や幹部を擦るようにマッサージします。この時痛がらないか確認してください)屈伸運動→(足をゆっくり屈伸させ、神経がどこまで通っているのか調べてみてください)タオル歩行→(タオルで支えて歩行訓練をします。無理はさせないでください)温浴リハビリ→(飼い主がペットと一緒に温浴に浸かり、徐々に足を動かします)指圧→(幹部を刺激する程度で、強く押さないで下さい)肉球指圧→(足裏の肉球を優しく揉んであげることで、症状がよくなることもあります)

 椎間板ヘルニアを注意したいペットの犬種は、アメリカンコッカースパニエル、ウェルシュ・コーギー、ミニュチュア・ダックスフンド、シーズー、ビーグル、ペキニーズ、フレンチブルドックなどです。