ペットの葬儀の種類

ペット葬儀のマナー

 ペットが亡くなったと、知人から連絡を受けたら、親しければ必ず、相手の自宅に伺うと思います。そんな時のペット葬儀のマナーについて簡単にお話したいと思います。

 ペットと友人に会いに行くのだから、普段の服装でいいと言うわけにはいきません。ペットを失った知人の家は、きちんとしたお葬式を執り行っているのです。服装はきちんとした全身黒の喪服に着替える必要はありませんが、黒や紺のカラーの服を着るようにしてください。派手ではない服装で知人の自宅に行くことはマナーとして大切なことです。

 ペット葬儀にもって行く物は、1番良いものがお花です。どんな花を買って良いのか解らない時は、お花屋さんにペットの葬儀を伝えると、大きさやお花を選んでくれると思います。大切なのは気持ちなので、あまり考えすぎずに、綺麗なお花を持参してください。

 お悔やみの言葉ですが、参加者の不用意な言葉で、飼い主が傷つくことがたくさんあります。飼い主にしてみれば、家族がなくなった事と同じです。「新しいペット飼えば?」などといった言葉は言わないで下さい。相手を思い、励ましてあげる気持ちを率直に伝えてあげてください。ペット葬儀のマナーの部分ではとても大切なことです。

 飼い主は悲しみのあまり、ペットの死を受け入れることが出来ず、ペットロス症候群になったりするのです。これは、精神的にも身体的にも不調を起こし、うつ症状や、食欲不振、不眠などの様々な症状があげられます。

 愛情をかけた分だけ、悲しみも大きく、一緒に暮らした期間が長い分だけペットの死は辛いのです。心の傷は必ず時間が癒してくれます。悲しい気持ちも時間が立てば、ペットへの感謝の気持ちに変わります。今は辛くても前向きに生きて欲しいと思います。

 

ペットの葬儀の種類

 ペット葬儀は1つだけではなく、いくつかに種類が分かれます。

 合同葬とは、僧侶が読経します。お葬式が終わった後にペットとお別れをします。その後は、他のペットと一緒に火葬します。火葬してから寺院で納骨し、お墓に入れてあげます。火葬に立会い、骨を拾うことはできませんが、しっかりとしたペットの供養になります。

 個別葬とは、僧侶が読経します。お葬式が終わった後は他のペットと一緒にではなく、個別に火葬します。その後、納骨しお墓に入れます。納骨しないで、骨を持ち帰ることが出来ます。お骨上げは飼い主ではなく業者が行います。

 立ち会い葬とは、僧侶が読経します。お葬式が終わった後に個別に火葬し、お骨上げを希望した場合は飼い主がお骨上げをすることが出来ます。骨を持ち帰ることもできます。家族でよく話しあって下さいね。

 自宅葬とは、自宅に移動火葬車が出張します。そして葬儀、火葬を行います。火葬はペットが好きだったお気に入りの散歩コースで行うことも出来ます。しかし、ずさんな設備の業者は、悪臭や煙でトラブルになり、後で問題になるので、事前に業者を調べたほうがいいでしょう。特に、自宅での訪問火葬を選ぶ時は、きちんとした技術を持った業者を選びお願いすることをお勧めします。

 最近では、ペットの葬儀にいろいろな人を呼ぶことがあります。ペットとの最後のお別れに集まってくれるので、ペットもきっと喜んでくれますね。自宅に祭壇を設けたりするサービスもあります。業者さんにどのようなサービスと葬儀の種類があるのか、事前にきちんと聞かれる事をお勧めします。

 ペットの葬儀は動物だから簡単に済ませるのではなく、家族が話し合い、葬儀の種類やお墓について、ペットと家族が納得の出来る形の供養をしていただきたいと思います。