猫をペットとして迎える前に

ペットに元気がない時

 各家庭で様々なペットを飼われていると思いますが、ペットがいつもと違って元気がない時がありませんか?犬も猫も、体が飼い主に信号を送っているのです。元気がない時は早めに獣医さんに見てもらうようにしてくださいね。

 ■飼っているペット(犬)の元気がない時

 ◆考えられる原因打撲などのケガ、先天性の心臓の病気、ストレスなど精神的に落ち込む、肝臓の病気、ガン、内分泌の病気、慢性腎不全、内部寄生虫、食べ物による中毒

 ◆見られる症状単に元気がないだけでなく、何か普段とは違った異変があるかと思います。食欲がなかったり、熱が出たり、鼻水が出ていることはありませんか?いつもより、よだれが出る、下痢や体が震えているなどの症状はありませんか?また体に一部をしきりとなめる行動や、歩行がおかしい、息遣いが荒いなどの症状から、元気がない原因を推測することが出来きます。

 犬だけでなく動物の元気がない時は、あらゆる病気や怪我等に対するサインです。はっきりとした原因が分からない時は獣医師に見てもらってください。

 ■飼っているペット(猫)の元気がない時

 ◆考えられる原因精神的ストレス、打撲、骨折、内臓疾患、アレルギー、尿路結石、胆管肝炎症候群、肝臓の病気、フィラリア症、感染症、糖尿病などが考えられます。

 ◆症状と要因普段元気なネコが病気になったりすると、行動だけでなく、顔の表情までが変わってきます。ネコの名前を呼んでも見向きもせず、食事の時間などにも興味を示さなくなり、物陰でじっとしていたりするので、猫の様子をよく観察してみてください。

 猫はメンタル的に落ち込んだりする動物です。ネコ同士のケンカで負けてしまったり、新しい動物を飼う様になって自分に目を向けられなくなった時、元気がなくなったりします。環境が変わっても同じです。呼吸の鼓動が普段より速く、猫の耳の先端まで熱い場合は、熱があるかもしれません。

 また急に元気がなくなった等は、心や体に異常が起きていることが考えられ、食事や水を飲む行動もしない時は、生命に関わります。

 

猫をペットとして迎える前に

 猫をペットとして迎える前の心の準備と、猫の性質を簡単にお話したいと思います。

 猫は長生きする猫で約20年以上生きるといわれています。20年の間、私たちには様々な出来事が起こりますね。自分たちの都合で飼えなくなったという事がないように、最後まで責任をもってペットを可愛がってあげてください。

 猫の性質は、元々単独で生活する生き物なので、ある程度しつけることは出来たとしても、犬のようなしつけは難しいと言われています。犬はいろいろな事を覚えるのに、猫は覚えない言う認識がありますが、猫の知識が低いわけでもなく、学習能力がないわけでもありません。犬と猫の違いは性質が違っていて、犬はリーダーを決めて、群れを作って行動する動物ですが、猫は単独で生活しているので、自分で判断する習性を持っています。猫にはしつけが出来ない訳ではなく、猫のしつけ方法がきちんとあるのです。

 猫は自分の言ったことを実行してくれる動物ではない事をきちんと理解してから猫を迎えてくださいね。猫は私たちが考えている以上に、順応性に優れた動物です。猫は気ままに見えますが、犬と同じように、とても甘えん坊です。性格にもよりますが、いつも人のそばにいたり、一緒に寝る猫もいます。

 猫をペットとして迎えるきっかけは、様々だと思います。捨てられた猫を拾ったり、産まれた子猫をもらったり、ペットショップから購入して猫を飼い始めますね。

 どんな猫でも、ワクチン接種と去勢または避妊手術はしてください。そして猫は室内飼育をしてください。閉じ込めておくのはかわいそうですが、外出する事でケンカや伝染病の感染、交通事故や中毒、今では虐待なども注意しなければなりません。命を危険にさらすことも考えなければならないので、飼い主になった以上はペットを守ってあげてください。

 拾ってきた猫の場合は、動物病院に連れていきましょう。獣医師にみてもらい、病気に感染していないかどうか検査してください。どの猫でもペットとして一緒に生活する前に、一度検査を受けに動物病院に連れていって下さい。

 猫に限らず、ペットとして動物を迎える前は、いろいろな準備が必要であることを忘れないで下さいね。