於茂登岳

観光スポット

 石垣島を訪れたなら、是非、観てほしい観光スポットをあげてみましょう。位置などをしっかり確認し、その魅力をじっくりと堪能してください。島の魅力は海ばかりではありません。さまざまな背景を知ったうえで島の生活を垣間見てみると、よりいっそう感動が深まることでしょう。

 石垣島の名所、旧跡、観光スポットは?

 まずは、「具志堅用高記念館」を訪れてはどうでしょう?さらに「石垣島天文台」も人気です。また、「川平湾」は欠かすことはできない景勝地です。この湾は、「川平湾及び於茂登岳」として国の名勝に指定されているのです。「於茂登岳」も同様です。この山は信仰の山としても知られています。ちょっぴり神妙な気持ちで山を望んでみるのもいいかもしれませんね。また、「野底マーペー」「白保サンゴ礁」「平久保崎」もいいでしょう。石垣島のサンゴ礁は、日本でも屈指のすばらしさです。ダイビングはちょっと・・・という人も、観光用のグラスボートで是非、その美しさ、鮮やかさを堪能してください。また、「宮良殿内」で、しっとりと庭を楽しむのも一考です。ここは、建物は国の重要文化財に、庭園は国の名勝に指定されています。また、歴史に関心のある方は、「唐人墓」を訪れてください。その他、「石垣市立八重山博物館」や「オヤケアカハチの碑」も、きっと良い勉強になりますよ。また、「フルスト原遺跡」も歴史好きの関心をくすぐります。ここは、国の史跡に指定されています。オヤケアカハチの居城跡といわれるところです。同様に、「先島諸島火番盛」、すなわち「平久保遠見台」、「川平火番盛」も国の史跡に指定されています。

 

於茂登岳

 沖縄県の名勝として指定されているなかに、於茂登岳があります。石垣島に位置します。

 沖縄県石垣市にあり、石垣島の北西部にあたります。「川平湾及び於茂登岳」として、1997年の9月に国の名勝に指定されました。於茂登岳は、「おもとだけ」と読みます。こちらは、沖縄県石垣市にある山です。地元では「ウムトゥダギ」と呼ぶこともあります。

 於茂登岳は、古くから霊山とされてきました。地元の信仰の中心的存在だったのです。山名の「ウムトゥ」の意味は、「島の大本」ということだといわれています。於茂登の神は「ウムトゥテラシィ」で、この神への通し願いが島内の多くの御嶽で行われます。石垣島のマングローブの林でも有名な、名蔵村の御嶽は、オモト岳の神の拝礼所とされています。首里の弁ヶ岳、於茂登岳、久米島の三神は、合わせて姉妹の神々とされています。

 この二番目の神、於茂登岳の神は、もともと妹と一緒に久米島を居所としたといわれています。しかし自分の山が妹のいる山より低かったので、不服を感じたのでしょう。八重山に移って於茂登岳に垂迹しました。そしてこの島の守護神になったそうです。さらに、弘治13年、すなわち1500年には、オヤケアカハチの乱がありました。このとき、久米島の神女は琉球王国の軍に帯同しました。そして於茂登岳の神を説得したといいます。

 於茂登岳は、信仰の山としても広く謡われてきました。石垣島を訪れたのなら、是非、この神々しい山を望みながら、神話の世界に浸ってみてください。ご利益があるかもしれませんよ。