石垣島の気候

農業と畜産業

 石垣島は、北側は山がちですが、南側は平野が広がり、農業や畜産業が盛んです。石垣島での農業は、サトウキビ16億円、葉タバコ10億円、米4億円、パイン3億円などが生産高からみた様子です。しかし、牛、特に黒毛和牛の取引高は40億円以上もあるから驚きです。

 実際、石垣島では、2.5万頭〜3万頭の牛が飼育されているのですが、石垣島で飼育されるのは子牛の頃だけで、8ヶ月になるとほとんどが全国各地へ出荷されていきます。したがって、石垣島で飼育されているのは、ほとんどが子牛を生むための雌牛であり、食肉用ではありません。私たちが松坂牛、神戸牛、などといって食べている牛たちのなかには、子牛の時代は石垣島で育っていた牛もいるかもしれないということです。現在、石垣島では、石垣島ブランドの牛として売り出すことが計画されています。石垣島を訪れると、おいしいステーキのお店がたくさんあります。目の前で焼いてくれるお肉のおいしいこと! 是非、立ち寄ってみてください。

 農業は、サトウキビが有名です。サトウキビは、茎の部分を20cmほどの長さに切って、畑に植え付けていきます。すると芽が出て成長し、茎の部分が伸びてくるのですが、冬になるとススキのような白い花穂が出てきます。こうなると、成長を止め糖度が高まり、そろそろ収穫となります。例年、12月中旬〜4月が収穫期となり、農家は忙しくなります。

 その他、葉タバコの生産も盛んです。葉タバコは、いろいろなタバコのブランド、たとえばセブンスターといった、ブランドの材料となります。

 

石垣島の気候

 石垣島の天候は?もちろん、日本本土と比べれば、断然、温かいことは確かですが、やはり1月には寒くなります。残念ながら、石垣島といえども年中、泳げるというわけにはいかないのです。

 1月から2月にかけては、石垣島でも寒い日が続きます。石垣島でコタツで温まる生活はちょっと、想像しがたい気がします。しかし、地球の温暖化の影響でしょうか、最近では最低気温が13度以下になることは珍しいようです。

 3月、4月は、天気の良い日は長袖では暑いくらいになります。季節風の影響から、海は荒れます。天気も不安定で曇りがちです。晴れた日には、初夏のように暑くなるので、少々我慢すれば海にもそろそろ入れるようになるのもこの季節です。ただし、海の水温はまだ23度ほどなので、泳ぐのはもうちょっと待った方がいかもしれません。

 5月、6月のゴールデンウィークは、晴れればもう夏のようです。海も暖かくなりますから、本格的な水泳シーズンももうそろそろです。ゴールデンウィーク明けから、梅雨が始まります。6月中旬までは、大量の雨が降ります。実際、その降り方は想像以上です。1時間ほど大粒の土砂降りの雨となり、また晴れ間が見えてくる、という感じです。本格的な夏空は、6月下旬からです。

 7月は、前半は天気も安定します。台風も少ないです。日中は酷暑となりますが、夕方から過ごしやすくなります。

 8月は、気温はさほどではありませんが、太陽の直射は強烈なので、まさに酷暑です。日中はゆっくりと昼寝を楽しみ、夜涼しくなってから活動開始です。大きい台風は、8月後半から9月にかけて多くなります。

 9月は後半には朝夕冷え込みますので、体調管理が大切です。肌寒く感じられる日もあります。

 10月は、台風さえこなければ海も安定し、天気も比較的過ごしやすいです。

 11月になると、北風が吹いてきます。まだ泳ぐことも不可能ではありませんが、もうほとんど人影がまばらになります。11月になると徐々に冬型の気候が多くなり、長袖が必要となります。