人工関節再置換手術

人工関節置換手術を受ける前に気をつけること

 関節痛における人工関節全置換手術においても同じ事がいえます。手術を受ける決心をしたら、筋力をつけるべく、ストレッチなどをして筋力を維持させておきましょう。体力をつけるだけではなく、手術後のリハビリを効率よく進めるためにも重要なことです。もちろん、その際は、自己流ではなく医師の指示に従います。また、普段飲んでいる薬は必ず医師に伝えておきましょう。特に、関節痛によく処方される消炎鎮痛剤ですが、これは出血の原因にもなるので、手術の1週間前には飲むのを止めておく必要があります。さらには、他に常備して飲んでいる薬に関しても、全て医師に報告しましょう。もしも、手術時の麻酔と組み合わせの悪い薬だったりしたら、手術がうけられなくなって「関節痛からの開放」が夢となってしまいますから。軽い運動(リハビリ)や体重管理などは、手術前だけではなく、手術後にも続けていかなくてはいけないものです。手術を受ければ、何もしなくていいわけではありません。自分に負けずに頑張って、手術後の人生を楽しいものにしたいですね。

 

人工関節再置換手術

人工関節置換手術は、使えなくなった関節を新しく入れ替えることで、関節痛とともに歩んできた先の人生に希望をもたらしてくれます。この手術は従来、高齢者を対象に行われることが多いものでした。なぜなら、人工関節というのは、永久的なものではないからです。生き物だけではなく、物には寿命がありますね。人工関節にもやはり、寿命があることを頭にいれておかなくてはなりません。人工関節の耐久性は約15〜20年といわれています。ですから、若いうちに手術をすれば、この先 再手術をうける必要がでてくるというわけです。再手術には、部品だけを交換すれば良い場合、全てを交換する場合があります。これは、手術を受けた人の生活習慣によっても、違ってきます。手術を受けて関節痛から開放されたからと言って、毎日を忙しく動き回っていては、再手術も仕方ありませんが、週に何日かはリハビリに通ったり簡単なストレッチ運動をして大事にすれば、人工関節の劣化も遅らせることができるでしょう。再手術なんて考えただけでもイヤかもしれません。しかし、現在では 若い時期に人工関節置換手術をすすめる病院もあるようです。関節痛のせいで、楽しくない人生を送るより、現在(いま)を楽しく暮らしたほうが幸せですものね。高齢になってからの手術は、体力も筋力も衰えていますから、その後の回復も時間がかかります。しかし、少しでも若い時期に手術をうければ、回復力も早くまた人工関節のゆるみも起こりにくいと考えられているからです。手術を受けるかどうか決めるのに期限はありません。ゆっくり考えて、決めるようにしましょう。