膝に水がたまったときの処方

人工関節置換手術

 長年、患っている関節痛。理学療法や運動療法、薬や注射・・・全て手をつくしたのに良くならない。日常生活も不便だし、早く痛みから開放されたいと誰でも思いますよね。電化製品が壊れると、劣化した部品を交換をすれば、また元のようにちゃんと動いてくれます。関節痛も同じように関節部分を新しく交換できたら、いいのに・・・と思いませんか?実は、これと同じ考えの手術法「人工関節置換手術」という手術があるのです。「人工関節置換手術」は、その名の通り 破壊した関節を取り除き、人工関節を入れる手術のことです。でも、骨のかわりにどのような物が入るのか気になりますよね?人工関節は、金属やセラミック、プラスチックからできています。関節部分の固定には骨セメントやネジが使われますが、特殊な人工関節はこのようなものを使わなくても固定されるようになっています。どのタイプのものを使うかは、骨の状態や生活習慣によって変わってきますので、医師の説明をうけましょう。では、どのような関節痛の方が手術の対象になるのでしょう?現在、人工関節が入れれる場所は、身体のほとんどの関節に可能とされています。しかし、一般的には股関節と膝関節に多く行われていますので、ここでは股関節と膝の場合で見ていきます。代表的なものとしては、変形性股関節症・変形性膝関節症・関節リウマチなどが対象となります。もちろん、関節の骨の部分を取り替えるのですから、簡単に決めれることではありません。しばらく入院が必要になりますし、その後のリハビリも長期にわたることでしょう。家族の手助けも当然 必要になります。医師や家族とよく相談して、納得した上で、手術に望みましょう。

 

膝に水がたまったときの処方

膝関節痛をかかえている人に膝に水がたまってたから、抜いてもらったという話を聞いたことはありますか?この場合の水とは関節液のことを指しします。関節液は、膝関節の潤滑油として、とても重要な役割を果たしており、これがないと、私達の膝は常にキシキシとした状態になってしまいます。それでは、なぜ大切な関節液を抜かなくてはいけないのでしょうか?もともと関節液は、正常な膝の方で、わずか1cc程度。しかし、膝関節痛が悪化して変形をきたしてくると、炎症を起こし関節液がどんどん溜まってくるのです。しかも、溜まった関節液は吸収されることはありません。たいていの方が水を抜いても、また溜まって抜くという経験をされます。しかしこれは、関節の炎症が治っていないからです。炎症さえなおれば、水が溜まることもなくなります。溜まった関節液を放置しておくと、圧迫感や不快感を感じるようになります。さらには、炎症して熱を帯びていますから、腫れて痛くなってくるのです。歩くときに痛かったり、正座ができなくなるのが分かりますね。医師が水をぬくことをすすめるのは、どれくらい炎症がひどくて、どのような病気が考えられるかを判断するためです。自分の膝関節痛の状態を知り、炎症を早く鎮めるためにも、水を抜くということは大切です。躊躇せず、病院へかかりましょう。