慢性関節リウマチ

子供の関節痛に注意

子供の頃、何もしていないのに脚が痛くて、何か悪い病気なんじゃないか・・・と不安になった経験がありませんか?大抵の場合、親に言うと「きっと、成長痛ね。大きくなっている証拠よ」と言われるものです。この成長痛、子供の関節痛の一種ですが、原因ははっきりしていません。子供の年齢によっても、多少 意味合いが違ってくるようです。幼児期の場合、昼間は痛がらずに夜だけ痛がる場合は、精神的なものが原因となることが多いようです。かといって、脚が痛くないのかと言えば、そうではありません。本人はとても痛いのです。子供が、痛いと訴えるのなら、マッサージをしてあげたり湿布をはってあげましょう。年齢とともに落ち着いて、痛みを訴えることはなくなるでしょう。成長期の場合は、スポーツをやっている子に多いと言われています。骨と筋肉・腱の成長が比例しないのが原因のようです。昼間 酷使した脚に、疲労が夜になって蓄積するためではないかといわれています。痛いときは、激しいスポーツは避ける、温かいお風呂に入るなどのケアが必要です。また、どちらも昼間も痛がるようなら、他の関節痛が考えられます。例えば、股関節炎や亜脱臼、膝蓋軟骨軟化症などです。このような場合は、必ず病院で適切な処置をしてもらいましょう。病院によっては成長痛で片付けられてしまうかもしれません。しかし、納得がいかなかったら、違う病院で診てもらうのも良いでしょう。将来、わが子が関節痛で苦しまないためにも、早めのケアは必要です。

 

慢性関節リウマチ

 慢性関節リウマチは、手や足の指の関節から始まる関節痛の病気です。突発的なものはなく、多くはじわじわと始まるのが特徴です。

 初めは身体がだるい、食欲がない、疲れやすい、手足がしびれて力が入らないなどの症状が現れます。手足の痛みは特に朝がひどく、こわばっている状態が続きます。

 リウマチは、痛みが身体のあちらこちらに流れ動く病気といわれている通り、初めは手足の指だけでも必ずといっていいほど、他の関節もおかされてきます。そのうち、全身の関節痛や腫れの症状もあらわれます。よって、関節リウマチは単に1箇所の関節痛ではなく、全身の病気と考えたほうが良いとされています。

 慢性的になると、熱が出たり、貧血になったりすることもあります。これは、慢性関節リウマチが合併症を伴いやすい病気だからです。関節痛の炎症が長期にわたって続くと、次第に指の関節が破壊されてくるため、指が短くなったり、関節が変形したりします。

 しかし、この病気はみなが同じ症状になるわけではありませんから、自分のリウマチがどのタイプかを知って、上手につきあわなくてはなりません。普段から身体を冷やさないように気をつけたり、冬場は使い捨てカイロなども活用して、関節をあたためましょう。

 慢性関節リウマチは、血液検査やレントゲンで発見できます。もし慢性関節リウマチと診断されても、現代の医学の進歩により適切な治療をすれば、進行を防いで痛みを抑えることもできます。一人で悩まないで、医師の診断を仰ぎましょう。