医療事務とパソコン

書類の仕事について

 医療事務が扱う書類の仕事は、とてもたくさんあります。例えば、検査結果。私の働くクリニックでは、血液検査を行うと、検査結果が2部送られてきます。1部は患者さん用、もう1部は医療機関用です。検査結果が送られてくると、1部をカルテに貼り付けなくてはいけません。該当するカルテを探し出して、検査内容と照らし合わせ・・・なんて書くと、難しそうって思われるかもしれませんが、そんな事はありません。結局、糊があれば誰でも出来る仕事です。安心して下さいね。

 他には、保険会社の書類。患者さんが加入している保険会社だったり、事故で通院している患者さんは自賠責保険だったりと書類の内容は多種多様です。書類には、医師が記入しますが、通院日に間違いがないか、患者さんの名前や住所に間違いはないか等の最終チェックが医療事務の仕事です。

 さらには、診断書。会社に提出するものや、事故の患者さんは警察に提出するもの・・・これらもチェックして、必要なものはコピーを残します。

 書類だけでもたくさんありすぎて、最初のうちは、尻込みしてしまいそうですね。しかし、病院というところは、患者さんの来る時間帯がだいたい決まっています。皆さん、自分の生活スタイルに合わせて見えるのですが、不思議と同じような時間帯に集中するんですよ。ですから、ちょっと時間が空いた時に、この仕事をします。

 働き始めると、だいたいこのサイクルが分かってきますから、心配はいりません。コツさえつかめば、医療事務の仕事は時間内に終わらせることが可能です。

 

医療事務とパソコン

 いまや、どの仕事でもコンピューターがなくてはならない時代です。医療業界においても、論外ではありません。受付にもパソコンが置かれ、診察室でも医師のデスクにはパソコンが置かれています。皆さんもご覧になったことがあるでしょう。

 医療事務の仕事は、パソコンが触れなければいけません。患者さんの入力や検索、カルテの打ち込み、会計時に至るまで、全てがパソコンで処理されます。そんなに難しい事をする訳ではないので、ある程度の基本操作が出来れば問題ないと思います。

 パソコンを使うのは、カルテに関することばかりではありません。私の勤める整形外科では、骨粗しょう症の検査をする際、検査機械がパソコンと連動しています。パソコンに患者さんの身長や体重など、複数のデータを入力して検査を行います。検査を行うのは、医師や看護師ですが、データ入力などは医療事務の仕事です。

 また、院内に貼るお知らせやスタッフのシフト表なども、医療事務員がパソコンで作ります。さらに、1月はパソコンの稼働率が高くなるんですよ。どうしてだと思いますか?それは、確定申告に関係があります。医療費の申告に添付するレシート。毎日のように、通院される患者さんは膨大な量になります。ですから、1年分の医療費が記載されたものをパソコンで出してあげているのです。もちろん希望者のみですが、よその病院ではこの書類発行に料金が発生するところもあるそうです。しかし、私のクリニックではサービスで行っているため、患者さんからは大層 喜ばれます。

 医療事務員としては、仕事が増えて大変なんですけどね!