MRについて

子守も仕事のうちです

 整形外科には、高齢の患者さんが多いのですが、時折 小さいお子さんも来院します。内科では、お子さん自身が病院にかかる事が多いでしょうが、整形外科では患者さんの付き添いで来院するケースが多いです。

 先日は、まだ生後何ヶ月というくらいの赤ちゃんがお母さんに連れられてやってきました。赤ちゃんは天使のような存在と言いますが、本当に可愛らしいですよね。看護師さんもスタッフも医療事務員も、全員 仕事そっちのけで赤ちゃんをかわるがわる抱っこしちゃいました。しまいには、患者さん達までがあやしたり、つついたりする始末・・・小さいクリニックならではの光景でしょう。お母さんの診察中は、またまたみんなで、交代で子守です。患者さんのリハビリ終了の機械音がなれば、医療事務員が赤ちゃんを預かり、受付に会計の患者さんがこれば、他のスタッフが赤ちゃんを預かり・・・赤ちゃんを抱っこしながら「これも仕事、仕事♪」と楽しいひとときを過ごしました。

 一応、クリニックでは小さいお子さんが来ても、退屈しないように絵本やぬいぐるみを用意しています。それでも、子供にとって『待つ』というのは、本当に長い時間に感じるようです。ぐずっている子には話し相手になったり、仕事の合間に食べるお菓子をあげたりして、相手になるのも医療事務の仕事のうちです。大人でも、20分くらい待つと「私の順番、まだ?」とか「カルテ出し忘れてない?」などと言われますから、子供が感じるのはそれ以上のものなのでしょうね。

 

MRについて

 病院に来院されるのは、患者さんばかりではありません。終業時間ギリギリになると、製薬会社の方達が次から次へと来院されます。総合病院では、こうした営業マンがズラ〜っと並ぶらしいですが、私の病院ではせいぜい4〜5人でしょうか。この営業マンのお仕事、MRというらしく、大学生の就職活動では人気がある仕事らしいですね。最近は、女性のMRの姿もよく見られます。

 自社の医薬品の宣伝などのために来院されるのですが、つくづくMRって大変な仕事だなと思います。受付で医療事務員に頭を低く下げ、院長に会うときは、その頭がさらに低くなっています。あちらも仕事ですから、なんとか新薬を宣伝したいというのは分かります。でも、連日来られると、医師の機嫌がすごく悪くなっていくんですよね。「こっちには用がないから、帰ってもらって」と面会もしなくなります。レセプトでイライラしている時なんかは「用件があるなら電話で十分!」と切り捨てられます・・・当然、お断りをしなくてはいけないのは医療事務員の私達です。予め予約を取ってもらったのに、帰っていただかなくてはいけなくなると、もう本当に申し訳ない気持ちでいっぱいになります。

 病院に関係する会社のみならず、どのような会社にも営業マンっていらっしゃいますよね。皆さん、大変な思いでお仕事されているんでしょうね。家族に営業マンを持つ医療事務員は「外であんなに頑張っているのなら家ではのんびりさせてあげよう・・・」と言う人まで、いるほどです。