医療事務の仕事について

カルテ業務について

 医療事務の仕事の基本業務は、カルテ業務です。カルテには、患者さんの個人情報が記入されますから、取り扱いには気をつけなくてはいけません。

 今は、コンピューターの普及で、電子カルテというものも登場しています。すでに導入している病院もあるようです。しかし、私の働く診療所では、未だに紙のカルテを使用しています。紙カルテは、患者さんの名前、生年月日、住所、電話、保険証の内容など全て手書きで作成します。治療行為や病名、処方される薬などは、医師が書かなくてはいけません。

 会計の時に、この医師の書いた内容を点数化して計算するという仕事もしなくてはいけないのですが、これがかなり厄介なのです。どこの病院も同じようですが、なぜか医師の方は字にとても癖がある方が多いようです。日本語なのか英語なのかドイツ語なのか・・・解読するのにとても苦労します。

 新しく医療事務員さんが入ると、皆さん「よく読めますね」とおっしゃいます。しかし、長くこの仕事をしていると、不思議なことに誰でも読めるようになるんですよ。診療所では、専門的な病気の方がいらっしゃいます。ですから、病名や薬、検査内容も専門的なものがほとんどなのです。新しく入った方でも仕事をしていれば、自然に覚えていくものですから、安心して下さいね。

 医療事務だからと言っても、薬や病気の知識はつけていかなくてはいけないといわれるのは、このような仕事があるためとも言えるでしょう。

 

医療事務の仕事について

 子供が幼稚園や小学校に行くようになると、仕事をしようと考えていらっしゃる主婦の方は多いと思います。でも仕事はしたいけど、子供が帰ってくるときには「おかえりなさい」と笑顔で迎えてあげたいですよね。「そんな融通がきく仕事はあるの?」と思われるでしょう。しかし、探せばあるんですよ。医療事務の仕事です。数ある仕事の中で、医療事務という仕事は主婦層に、とても人気があります。病院の勤務時間はパートでしたら、午前中のみ・午後のみの勤務体制を選ぶことができますから、子供が学校に行っている午前中だけ働くことが可能です。

 私も子供が小学校に入学したのを機に医療事務の仕事を始めました。医療事務の資格も持っていませんでしたから、全く無知の状態です。総合病院のような大きな病院は、午前のみのパートは採用されにくいという話を聞いていたので、診療所を選びました。診療所は必要な人数しか働いていませんので、医療事務といっても ありとあらゆる仕事をこなさなくてはいけません。今まで、病院関係の仕事をしていなくても、OLだったり接客業だった経験を生かすチャンスはいくらでもあるんですよ。

 知識や資格がなくても、医療事務の仕事はやる気があればこなす事ができます。経験を積めば、病気に関する知識も増えてきますので、スキルアップは確実でしょう。慣れるまでは不安もたくさんあるでしょうが、募集している病院があればチャレンジしてみてはいかがでしょう?