レセプト業務について

会議について

 どのような会社でも、会議は必ずあるでしょう。病院でも会議は行われています。OLの頃は、会議が眠くて眠くて仕方ありませんでした。でも、今は違います。

 私の働く整形外科では、月に一度、午前の診察が終わると会議が行われます。会議では、患者さんの情報を先生・看護師・理学療法士・医療事務のそれぞれの立場から報告をする事が多いです。大抵は、理学療法をする際に注意をしなければいけない患者さんの症状の話なので、医療事務には関係がないと思いがちです。

 しかし、医療事務の意見が患者さんの理学療法を変えることもあるのです。患者さんは、受付にいる医療事務員を、医療には関係ない仕事と思っている方が多いようです。ですから、結構 気さくにいろいろなお話をされていきます。「さっき、やった理学療法は、ちょっと合わなくてダメだ」とか「毎日、来ているけど良くならない」など、先生や理学療法士に言えばすぐに改善されるような内容です。どうやら「せっかくやってくれているのに、文句を言っては悪い」と思ってしまうようです。

 このような情報を先生や理学療法士に伝えることで、次からの患者さんの治療内容が変わっていくのです。医療事務の仕事は、医療の知識がなくてもこのように医療に関わることが出来る素敵な仕事です。このような体験を通して、ますます医療の面白さや奥深さに興味が湧いてくることでしょう。一度、医療事務をすると、他の職業は考えられなくなる方が多いのも納得できます。

 

レセプト業務について

 1ヶ月が過ぎるのは、あっという間ですね。まだ、先日レセプトの仕事をしたばかりだと思っていたのに、またまたこの時期がきてしまいました。

 レセプトの仕事は、医療事務の仕事の中で最も重要です。私の病院では、月末からこの準備を始めます。この時期になると、受付の机の上やパソコンの周りにはカルテで溢れかえります。

 通常業務と同時進行で進めなくてはいけないため、目の回るような忙しさです。レセプトは間違えると、返戻と言って訂正のために戻ってきてしまうので、細心の注意を払いながら行います。通常業務に支障をきたしてもいけないので、レセプトをやる時は、同僚と交代で業務にあたるようにしています。ですから、レセプトを担当する時は、ひたすらパソコンに向かって黙々と作業を進めます。

 カルテを見ながら病名が正しく入力されているか、点数に誤りはないか、抜け落ちている技術料はないか・・・など、チェック項目は膨大です。印刷した後、先生や看護師、医療事務員全員でチェックをしますが、それでも返戻は度々あります。もっとスキルアップしないといけないなぁと痛感させられる仕事です。

 患者数の少ないクリニックでもこうなのですから、総合病院では一体どれほど大変なのでしょうね。残業は当たり前と言われていますが、私の病院では就業時間内に間に合わないと、先生が後を引き継いで下さいます。医療事務のスタッフが全員 家庭を持っているので、先生が気を使ってくださっているようです。

 病院によってやり方は随分違いますが、働きやすい職場は結構あるのかもしれません。医療事務を目指しているのならば、いろいろな病院の評判を聞いてみると良いでしょう。自分にあった職場がきっとあるはずです。