岡田武史という人間の人物像とは

意外とユーモアがある!?岡田武史

 岡田武史監督というと、理論家で少し堅そうな印象を受ける・・・という方も少なくないかもしれません。確かにそういう面もあるのでしょうが、実はインタビューなどでもジョークを交えたり、ユーモアもある人だということを最近になって知りました。いくつか紹介してみます。

 1998年に代表監督を務める際の喜びについて聞かれると「代表監督になったおかげで、王さん、長嶋さん、野村さんと対談もさせていただきました。あとはキョンキョンと会うだけだ。」 インタビューの最後に「ファンへのメッセージを」と問われると、「ファンはいないなあ・・・」横浜Fマリノスの監督時代、GK榎本達也に長女が誕生した試合で、「勝ったら武子って名前付けていいよ。」Jリーグアウォーズにおいて優勝監督賞を受賞した際には「ようやくロレックスを持つことができました。」Jリーグアウォーズにおいて優勝監督賞に続いて最優秀監督賞も受賞した際には「ロレックスが2つになりました。」マリノスの監督時代、47歳の誕生日にケガ人が続出することについて、嘆きながら「プレゼント?ケガ人が戻ってくることですね。」 2002年に監督として現場復帰する際に「これからちょっとダイエットでもしようかな。この仕事って見た目勝負だよ?」

 このほかにもいろいろあるようですが、こういう受け答えをしていることを知ると、「岡田武史」に対する見方が少し変わりますね。なかなか面白い人だなーと私も個人的に思いましたね。

 

岡田武史という人間の人物像とは

 岡田武史監督というと、理論派監督という印象が強いと思うのですが、その人物像とはどのようなものなのでしょうか。人間としての「岡田武史」について触れてみます。

 性格に関しては決して派手ではないのだそうです。「俺のことをよく知っている人は、顔の造り同様に性格も派手ではないことを知ってます」とのことですが、よく知らない私もそういう印象を受けますね。

 しかし、逆境に立たされた場合などは「よし!やってやるぞ!」と自分でもかなり強くなれるということを言っています。意外にカッコつける面があり、一度ドン底まで落とされてしまうと、もうこれしかない!と逆に開き直れるそうですね。叩かれないとダメなのかもとさえ言っていたそうです。

 「人間は土壇場になれば強くなる。本当に人間って強いものですよ。でも大体は皆、その前に諦める。でも諦めないで頑張っていたら、人間には底力ってあるものです。」

 そうだとすると、この指揮官の性格があのジョホールバルの歓喜を生んだのかもしれませんね。

 また、体育会系のやり方については、先輩を敬う気持ちなどのついては一定の理解を示しています。しかし、そういうものを強要されるのは嫌という考えで、 それも暴力的だとか不合理なやり方によって強制されることは、性に合わないそうです。これは私も本当にその通りだと思いますね。彼は元々小学校のときは野球少年だったそうですが、そういう不合理なやり方が蔓延していた中学の野球部を見て、サッカーを始めたというエピソードからもそれがよく分かりますね。